食・・・3
わたしたちの国の農産物輸入額は361億ドル(1994年)にも達し、これはドイツの約二倍、イギリスの約四倍という高さだ。
飽食と言われながら、その実態はいかに脆いものであるか。
今や私たちの食卓は海外からの輸入農産物に依存していないものはない、と断言できる。
このように弱体化してしまったわたしたちの国農業。
それゆえに「悲しいほど」と言ったわけだが、では何が自給率低下を招いたのか。
食生活の多様化、高度化、あるいはライフスタイルの変化にともなう食の洋風化、個別化、食糧消費構造の変化などが指摘されよう。
じじつ、私たちが消費する1年間のコメの量はというと、1960年は115㎏。
ところが1995年はわずか68㎏なのだ。
コメの消費が減った分、違う食品に流れていったということでしょう。